扁桃腺手術後の痛みはいつまで?ピークと術後経過を日ごとに解説【体験談】
大人が扁桃腺の摘出手術を考えるとき、最も気になるのは「術後の痛みはいつまで続くのか」だと思います。私も手術前は、痛みの強さだけでなく、いつ水が飲めるのか、食事は何日目から戻るのか、退院したら仕事ができるのかを何度も調べました。
私は2024年に口蓋扁桃摘出術を受け、手術前日から数えて9日間入院しました。結論から言うと、術後数日は水分・食事・会話がしんどいほど痛く、退院時にも痛みは残っていました。ただし、入院5日目ごろには白いかさぶたのようなものを確認して少し楽に感じ、入院6日目に処方された痛み止めがよく効いて食事を取りやすくなりました。退院後8日目ごろには痛み止めなしでも過ごせるようになり、退院後11日目の診察では経過良好でした。
私の場合、痛みが生活上ほぼ問題にならなくなるまで、手術後およそ2週間強かかりました。ただし、痛みのピークや回復日数は人によって違います。病院の手術方法、年齢、体調、持病、喫煙、術後出血や感染の有無などでも変わります。この記事は日程を保証するものではなく、私の記録をもとに準備の目安を作るための体験談です。
口蓋扁桃摘出術では術後出血への注意が必要です。出血がある、水分が取れない、急に強く痛む、病院から緊急連絡を指示された症状がある場合は、この記事で様子を見ず医療機関へ連絡してください。薬の種類や飲み方も、主治医や薬剤師の指示を優先してください。
扁桃腺手術後の痛みはいつまで?私の経過を先に一覧で紹介
私の痛みと生活の変化を、手術当日から退院後11日目まで整理すると次のようになります。日数の数え方が分かりにくいため、この記事では「入院2日目=手術当日」として書きます。
| 時期 | 私の痛み・状態 | 食事・生活 |
|---|---|---|
| 手術当日 | 麻酔から覚めた後、のどの違和感と痛み。水を飲む動作もつらい | 医療者の指示で安静。自分の判断で飲食しない |
| 術後1〜2日 | 水分、食事、会話がかなりしんどい | 点滴や病院食に助けられながら過ごす |
| 術後3日ごろ | 強い痛みは続くが、少しずつ状態の変化が分かる | 食べられる量や種類はまだ限定的 |
| 術後4日ごろ | 白いかさぶたのようなものを確認し、前より痛みが軽い時間があった | 七分粥や柔らかい固形物を食べられた |
| 術後5日ごろ | かさぶたが少し剥がれた可能性を指摘され、朝食時に強く痛んだ | 処方された痛み止めが効くと食事が楽になった |
| 術後6日ごろ | 起床時は痛むが、日中は薬が効いてかなり楽 | 十分粥を完食。ブログを書く余裕が出た |
| 術後7日ごろ | 痛みをほとんど感じない時間が増えた | 翌日の退院が決まる |
| 術後8日・退院日 | 前日より痛みがあり、少し感染気味と説明された。声はまだ出しづらい | 抗生剤とうがいの指示。固い物を食べて後から痛んだ |
| 退院後1日目 | 痛み止めなしでは痛く、打ち合わせで声が出にくい | 出社したが会話は大変だった |
| 退院後2〜3日目 | 急に楽に感じるが、痛み止めは必要 | 食事は問題なく取れるようになった |
| 退院後8日目 | 痛み止めなしでもほぼ通常生活 | ときどき声が出しづらい日がある |
| 退院後11日目 | 痛み止め不要。診察で経過良好 | 硬い物も食べられ、通常生活へ戻った |
この表だけを見ると一直線に回復しているように見えますが、実際には日ごと・時間帯ごとの波がありました。特に、前日に食べられたのに翌朝は痛くて食べられないという変化があります。回復中に痛みが戻ると不安になりますが、自己判断せず、その場で医師や看護師へ伝えることが大切です。
痛みのピークはいつだった?
私の体感では、最もつらかったのは手術直後から術後数日です。水分、食事、会話という避けられない動作でのどが動くため、安静にしているだけでは痛みを完全に避けられませんでした。
ただし、「手術後○日目が全員のピーク」とは言えません。私の場合も、入院5日目には少し楽になった一方、入院6日目の朝食では再び強い痛みがありました。白いかさぶたのような部分が変化する時期は出血にも注意が必要と説明されます。痛みが変わったときは、日にちだけで正常か異常かを決めず、診察で確認してもらう方が安全です。
順天堂医院は、術後の咽頭痛は避けにくく、強い場合は鎮痛剤を使用し、通常は時間とともに和らぐと案内しています。また、出血は手術直後と手術1週間後に見られやすいとしています。痛みが少し楽になった時期にも、出血への注意は終わっていません。
2023年の国内研究では、調査対象となった246例の術後出血は退院後に多く、術後8日目が最多でした。これは私や読者個人の発生確率を示すものではありません。対象や病院、出血の定義で数字は変わります。ただ、「退院できたから傷が完全に治った」と考えないための重要な情報です。
手術当日:麻酔から覚めた後に始まった痛み

私は入院2日目の午前に手術を受けました。全身麻酔が入った瞬間の記憶はなく、肩を叩かれて目を覚ましたときには手術が終わっていました。目が覚めるとのどに違和感があり、酸素マスクや点滴などが付いた状態です。
手術そのものは眠っている間に終わりますが、ここからが回復期間です。口蓋扁桃を摘出した場所は、飲み込むたびに動くのどの奥にあります。普段なら何も考えずに行う唾の飲み込みさえ気になります。
手術直後は、医療者から許可が出る前に自分で水を飲んだり、起き上がったりしないことが重要です。全身麻酔後の状態や病院の手順は人によって異なります。私の体験を見て「この時間なら飲める」と判断せず、必ずその場の指示に従ってください。
私が手術前に用意してよかったと思うのは、痛みを我慢する覚悟より、つらいことを短く伝える方法です。声が出しづらいときは、痛みの場所、強さ、吐き気、水分が取れたか、出血のようなものがあるかを、スマートフォンのメモや指差しでも伝えられます。
術後1〜2日:水分・食事・会話がしんどい時期


術後数日は、かなり痛かったです。水を飲むだけでつらく、食事も会話も負担になりました。手術前に「のどが痛い」と聞いてはいましたが、のどを一日中まったく使わず過ごすことはできません。その点が、腕や脚の傷とは違う難しさだと感じました。
痛みがあると水分を避けたくなります。しかし、水分が取れない状態を放置してよいわけではありません。私の場合は入院中だったため、状態を見てもらいながら点滴や食事の支援を受けられました。水分摂取の量や方法は、看護師や医師へ相談してください。
会話についても、必要なことだけ伝え、無理に長く話さない方が楽でした。スマートフォンやパソコンを使うこと自体はできますが、集中力は痛みや睡眠不足に左右されます。「入院中に仕事を片付けよう」と大量の予定を入れるのではなく、できたら暇つぶしになる程度に考えた方がよいです。
この時期に助かったのは、次のような環境でした。
- すぐ手が届く位置にスマートフォンと充電器がある
- イヤホンで静かに動画や配信を見られる
- 看護師へ痛みを遠慮せず伝えられる
- 食べられた量を自分でも把握する
- 病院の許可範囲で、刺激の少ない物を選べる
痛みを我慢できることと、回復に必要な水分や食事を取れることは別です。薬を使うべきタイミングや食事形態は、医療者へ相談する方が安全です。
術後3〜4日:少し楽でも回復は一直線ではない


入院5日目、手術から数えると術後3〜4日ごろに、鏡で白いかさぶたのようなものを確認しました。前日までより痛くない時間があり、少し快適に感じます。昼食では七分粥、魚、ひき肉、すりおろしリンゴなど、柔らかい固形物を食べられました。
流動食が続いた後だったため、固形物を食べられることがとてもうれしかったです。ただし、食べられるようになったからといって傷が治り切ったわけではありません。病院食は回復状態を見ながら調整されています。自分で刺激物や硬い物を追加するのは別の話です。
体力も少し戻り、横になったままスマートフォンのゲームをしたり、シャワーに入ったりできました。ここで感じたのは、痛みだけでなく睡眠が回復感を大きく左右することです。私は大部屋で夜間の生活音に起こされる日があり、眠れない翌日はゲームをする気力もありませんでした。
痛みの記録をつけるなら、数字だけでなく次の項目を残すと変化が分かります。
- 起床直後の痛み
- 水を飲むときの痛み
- 食事をどの程度取れたか
- 薬を使った時間と、その後の変化
- 声の出しやすさ
- 体温
- 血が混じった唾や血の塊の有無
- 医師や看護師から言われたこと
記録は自分で診断するためではなく、変化を医療者へ正確に伝えるために使います。
術後5日ごろ:朝食で痛みが戻り、薬が効いた
入院6日目の朝、診察で「かさぶたが少し剥がれたかもしれない」と言われました。その朝の食事はとても痛く、ほとんど食べられません。前日は少し楽だったため、痛みが戻ったことに驚きました。
状態を伝えると、別の痛み止めとしてロキソプロフェンが処方されました。私にはよく効き、午後まであった微熱やつらさも含めてかなり楽になりました。昼食の十分粥や柔らかいおかずを食べられ、完食できました。
ここで大切なのは「この薬が全員に最適」ということではありません。鎮痛薬は持病、他の薬、アレルギー、出血リスクなどを踏まえて処方されます。市販薬を自己判断で追加せず、処方された用法を守ることが前提です。
痛み止めが効くと、急に元気になったように感じます。しかし、薬で痛みが抑えられていることと、傷が治り切っていることは違います。食べられるからと硬い物へ進めたり、運動したりせず、病院の回復計画に合わせました。
痛み止めについて入院前に聞いておきたいこと
- 定期的に飲むのか、痛いときだけ使うのか
- 食事の前に使う場合は何分前か
- 効きにくい場合は誰へ相談するか
- 吐き気や胃の不調などが出た場合の対応
- 退院時に何日分処方されるか
- 他の薬や市販薬と併用してよいか
私のように薬が変わって食事が楽になる場合もあります。痛みを隠すより、食べられない、水分が取れない、眠れないと具体的に伝える方が対応につながります。
術後6〜7日:日中は楽になり、退院が見えてきた
入院7日目になると、起床直後は痛みが強いものの、日中は痛み止めが効いてほとんど痛みを感じない時間が増えました。食事も完食でき、体調もかなり戻ります。ブログを書いたりゲームをしたりする余裕が出ました。
入院8日目には診察で経過良好と言われ、翌日の退院が決まりました。痛みが少ないと、もう普通の生活へ戻れるように感じます。しかし、術後1週間前後は出血に注意する時期でもあります。退院後の食事や運動、仕事、喫煙・飲酒については、痛みの少なさだけで判断しないことが大切です。
私の場合、この時期に特に助かったのは、柔らかい食事へ少しずつ段階を上げたことです。お粥だけでは味がつらく感じることもありましたが、病院の許可された食事の中で食べやすくする方法を探しました。プリンやゼリーも食べやすかったです。
ただし、酸味がある物、熱すぎる物、辛い物、硬い物は刺激になります。食べやすさは個人差があるため、「扁桃摘出後におすすめ」と書かれた食品でも、自分の病院の指示に合うか確認してください。
退院日:まだ痛みと声の出しづらさが残っていた
入院9日目、手術後ちょうど1週間で退院しました。ところが前日の歯磨き時に血の塊のようなものが出て、とても焦りました。さらに朝は前日より痛く、診察で少し感染気味と説明され、抗生剤をしっかり飲んでうがいするよう指示されました。
この時点でものどは痛く、声もしっかり出ません。退院は「傷が完全に治った」という意味ではなく、入院管理を終えてもよい状態になったということです。私はこの違いを、実際に退院して強く感じました。
病院では、退院後も柔らかくのどへ負担の少ない食事を続けること、喫煙を1週間控えることなどを説明されました。ところが自宅へ戻った解放感から、私はいきなり固形物を食べ、後から痛くなりました。これは明らかにまねしてはいけない失敗です。
退院日にやることは、お祝いの外食ではなく、処方薬、次回受診日、連絡先、食事、移動、休息の確認です。荷物が多い場合は、公共交通機関で無理をするより、家族の送迎やタクシーも選択肢になります。
退院後1日目:出社できても「普通に働ける」とは限らない
私は退院翌日に出社しました。痛み止めを飲んでいないとのどが痛く、社内打ち合わせでは声がほとんど出ません。かすれた小さな声を聞き取ってもらい、何とか対応しました。帰宅後にDiscordで話したときも小声しか出せず、相手側で音量を上げてもらっています。
この経験から、退院翌日に出社できたことと、通常どおり働けたことは別だとはっきり言えます。私はデスクワークでしたが、打ち合わせや電話があるだけで負担になりました。接客、コールセンター、講師、配信、営業など、声を使う仕事はさらに余裕を見た方がよいと思います。
力仕事や激しい運動は、痛みだけでなく出血リスクを考える必要があります。順天堂医院も、退院後は安静を推奨し、デスクワークへの復帰は可能でも、重い荷物を運ぶなどの力仕事は避けるべきと案内しています。実際の復帰日は担当医へ確認してください。
仕事へ戻る前に、次を職場と調整できると安心です。
- 最初の数日は在宅勤務にできるか
- 会議や電話を減らせるか
- チャット中心にできるか
- 通勤ラッシュを避けられるか
- 途中で休めるか
- 出血や体調悪化時にすぐ退勤できるか
私は翌日出社という選択をしましたが、これをおすすめの日程とは考えていません。可能なら、退院後にも休養日を確保する方が安全で楽です。
退院後2〜3日目:急に楽になっても薬は必要だった
退院後2日目は土曜日で仕事が休みでした。なぜか急に痛くないと感じる時間が増えます。ただし、痛み止めなしで過ごせるわけではありません。退院後3日目も薬を使いながら、食事は問題なく取れる状態でした。
楽になると、食事や会話を一気に元へ戻したくなります。しかし、私自身が退院日に固い物を食べて痛くなったように、体感だけを基準に進めると負担になります。病院から指示された期間は、熱い物、辛い物、硬い物、刺激物を避けました。
また、痛みが減っても出血の兆候は確認します。鮮やかな赤い血が出る、出血が続く、何度も血を飲み込むように感じるなど、退院時に連絡を指示された状態では、食事を変えて様子を見るのではなく病院へ連絡してください。
退院後8〜11日目:痛み止め不要になり通常生活へ
退院後8日目ごろには、ほぼ通常どおりの生活になりました。痛み止めを飲まなくても大丈夫になり、ときどき声が出しづらい日がある程度です。手術日から数えると2週間を超えたころになります。
退院後11日目の診察では経過良好で、感染症になる可能性もかなり低くなり、通常生活へ戻ってよいと説明されました。痛み止めも不要で、唐揚げのような硬い物を食べられる状態です。
私の場合はここが一つの区切りでした。しかし、読者が同じ日数で薬をやめたり食事を戻したりしてよいという意味ではありません。診察日と病院の指示を基準にしてください。回復が遅いことを他人の体験と比べて焦る必要もありません。
術後に食べやすかった物・避けた物
私が食べやすかったのは、プリン、ゼリー、お粥、柔らかいご飯、刺激の少ない病院食です。流動食が続くと味のある物や固形物を欲しくなりますが、食べたい気持ちと傷の回復は別に考える必要があります。
食べやすかった物
- プリン
- 刺激や酸味が強くないゼリー
- お粥、七分粥、十分粥
- 柔らかく調理された魚やひき肉
- すりおろした果物など、病院で提供された物
- 熱すぎず、口当たりの柔らかい物
慎重にした物
- 熱い食べ物・飲み物
- 唐辛子などの辛い物
- 硬い物、ザクザクした物
- 角があり傷へ当たりそうな物
- 強い酸味がある物
- 飲酒、喫煙
日本医科大学の退院後資料でも、嚥下痛で食事や水分が取れない場合や出血がある場合は病院へ連絡・受診するよう案内されています。「何なら食べられるか」より先に、「水分を保てているか」「出血していないか」を確認することが重要です。
痛みを少しでも管理しやすくするために役立ったこと
薬が効く時間を医療者と確認する
私は入院6日目に薬が変わり、食事がかなり楽になりました。食事の前に使うのか、定時で使うのかは処方内容によります。勝手に時間や量を変えず、食事が取れない場合は相談します。
痛みを具体的に伝える
「痛いです」だけでなく、水が飲めない、朝食をほとんど食べられない、眠れない、声が出ないなど、生活への影響を伝えると状況が分かりやすくなります。血の色や量などは、病院から聞かれた範囲で説明します。
退院後の食事を少量ずつ用意する
同じゼリーでも刺激を感じることがあります。一種類を大量に買わず、許可された範囲で少量ずつ試せるようにしました。買い物へ行かなくて済むよう、家族や宅配を頼れる準備も役立ちます。
声を使わない連絡方法を用意する
退院翌日の私は声が出にくく、会話が大変でした。職場や家族へは、チャット、メール、メモなど声を使わない方法を先に伝えておくと楽です。
睡眠環境を軽視しない
痛みと睡眠不足が重なると、日中の体力が大きく落ちます。個室を選べるか、耳栓を使ってよいか、消灯後の充電やナースコールの位置など、入院前に確認すると安心です。
すぐ病院へ相談した方がよい場面
私は医師ではないため、症状の診断はできません。次は一般的な注意点として医療機関の資料に示されている内容と、退院時に確認すべき項目です。実際には、あなたの病院から渡された説明書を最優先してください。
- 鮮やかな赤い血が出る
- 出血が止まらない、量が増える
- 血を何度も飲み込む感じがある
- 水分が取れない
- 痛みが急に強くなり、処方薬でも対応できない
- 発熱や体調変化について連絡するよう指示されている
- 呼吸が苦しい、意識がおかしいなど緊急性の高い症状がある
迷ったときに検索を始めなくて済むよう、病院の電話番号、夜間休日の連絡先、受診先を退院前に登録しておきます。一人暮らしなら、家族や友人にも連絡先を共有しておくと安心です。
朝に痛みやすかった私が前夜にしていた準備
入院後半は、日中に痛み止めが効いているとかなり楽でも、起床直後には痛みを強く感じました。寝ている間は水分を取らず、口やのどの状態も日中と違います。原因を自分で断定はできませんが、朝食前に困らないよう、前夜と起床後の動きを看護師へ確認しました。
退院後も、枕元に水分、スマートフォン、処方薬の予定、病院の連絡先を置いておくと、声が出しづらい朝に慌てずに済みます。ただし、薬を枕元に置く場合は子どもやペットの誤飲を防ぎ、服用間隔を必ず守ります。
私が役立つと感じた確認項目は次のとおりです。
- 最後に薬を飲んだ時刻
- 次に飲める時刻
- 朝食前に飲む指示があるか
- 夜間に痛みが強い場合の連絡方法
- 起床後、水分をどの程度取れたか
- 血の味や出血のような変化がないか
夜は大丈夫だったから朝も同じ、とは限りません。朝食が取れない、薬を飲めない、水分が取れない場合は、その状態をそのまま医療者へ伝えます。
声を使う仕事・配信へ戻る前に確認したいこと
私は退院翌日に社内打ち合わせへ出ましたが、声がほとんど出ず、相手にかすれ声を聞き取ってもらいました。帰宅後のDiscordでも小声しか出せませんでした。パソコンの前に座れることと、声を使って働けることは別です。
接客、電話対応、営業、講師、配信、動画収録などは、復帰日だけでなく「一日に何分話すか」を考えます。可能なら、最初はチャット中心、会議は聞くだけ、電話は他の人へ依頼するなど、段階的に戻す方が現実的です。
復帰前に職場へ伝える項目は次のとおりです。
- 退院後もしばらく声が出しづらい可能性
- 長時間の会話を避けたいこと
- チャットやメールへ切り替えたい期間
- 通院予定日
- 体調悪化時に休める連絡方法
- 重い荷物や運動を避けるよう指示されている場合はその内容
声の回復を急いで無理に大声を出すのではなく、担当医の説明に従います。私の「退院翌日に出社した」という事実は、推奨日程ではありません。
退院前夜に作っておくチェックリスト
退院が決まるとうれしくて、自宅へ戻ることばかり考えます。しかし、退院前夜こそ確認できる最後の機会です。私は退院日前に血の塊のようなものが出て焦ったため、分からないことを病院内で聞ける重要性を感じました。
- 出血時の連絡先と、夜間休日の受診先
- 次回診察の日時
- 処方薬の名前、回数、終了日
- 食事で避ける物と期間
- 入浴、運動、仕事、飲酒、喫煙の制限
- 痛みが戻った場合の対応
- 水分が取れない場合の対応
- 退院当日の移動手段
- 自宅に用意する食品と日用品
- 診断書や領収書の受け取り
説明はスマートフォンへメモし、可能なら家族にも共有します。聞き取れなかった項目を曖昧なまま持ち帰らないことが大切です。
痛みの強さを医療者へ伝えるための記録例
痛みは本人にしか分かりませんが、「かなり痛い」だけでは、前日から変化したのか、薬が効いたのか、食事を取れるのかが伝わりにくいです。私は食事の量や、薬を飲んだ後にどう変わったかを一緒に伝えることが役立つと感じました。
スマートフォンには、次の形で短く記録できます。
- 7:00 起床。何もしていない時は我慢できるが、水を飲むと強く痛い
- 7:30 朝食。お粥を数口、飲み物はコップ半分
- 8:00 処方された薬を指示どおり服用
- 9:00 水分を取りやすくなった。出血は見ていない
- 12:00 昼食は半分。朝より飲み込みやすい
痛みを0から10で表す方法を病院で使っている場合は、その基準に合わせます。数字だけでなく、飲める、食べられる、眠れる、話せるという生活上の変化も一緒に伝えると分かりやすくなります。
薬を飲んだ時刻は、飲み忘れだけでなく重複を防ぐためにも重要です。家族が薬を渡す場合も、口頭だけでなく表へ記録します。処方と違う間隔で使ったり、残っていた別の鎮痛薬を追加したりしないでください。
また、写真を撮って自分で傷の状態を比較し続けるより、出血や気になる見た目があれば医療者へ相談します。のどの奥を触る、白い部分を剥がすといった行為はせず、観察は病院の説明範囲にとどめます。
よくある質問
大人の扁桃腺手術はどのくらい痛いですか?
私の場合、術後数日は水、食事、会話がしんどいほど痛みました。薬が効いている時間はかなり楽になりましたが、痛みが完全に消えるわけではありませんでした。感じ方には個人差があります。
痛みのピークは術後何日目ですか?
私は手術直後から数日が最もつらく、いったん楽になった後、術後5日ごろの朝食で強く痛みました。「何日目」と一律に決めず、痛みの変化を医療者へ伝えてください。
退院時には痛みが消えていますか?
私の退院日は術後1週間でしたが、痛みと声の出しづらさが残っていました。少し感染気味とも説明され、抗生剤とうがいの指示がありました。退院は回復完了日ではありません。
痛み止めはいつまで必要でしたか?
退院後2〜3日目までは必要で、退院後8日目ごろには飲まなくても過ごせるようになりました。薬をやめる時期は処方と主治医の指示に従ってください。
いつから普通の食事へ戻れましたか?
入院中はお粥から段階的に進み、退院後11日目には唐揚げのような硬い物も食べられました。ただし、私は退院日に固い物を食べて痛くなる失敗をしています。自分の診察結果と病院の指示を優先してください。
いつから仕事へ戻れましたか?
私は退院翌日に出社しましたが、声が出ず、打ち合わせはかなり大変でした。デスクワークでも会話の有無で負担が違います。余裕があるなら退院後にも休養日を設け、力仕事の再開は必ず主治医へ確認してください。
術後の白い部分は何ですか?
私ものどに白いかさぶたのようなものを見ましたが、見た目だけで状態を判断してはいけません。触ったり剥がしたりせず、出血や強い痛みなど気になる変化は医療者へ確認してください。
まとめ:私の場合は約2週間強、退院後も回復期間だった
私の扁桃腺手術後の痛みは、手術直後から数日が特につらく、水分、食事、会話が大きな負担でした。術後3〜4日ごろに少し楽な時間が増えたものの、翌日に食事で強く痛むなど波があります。薬がよく効いてから食事量と活動が戻り、術後1週間で退院しました。
ただし、退院時にも痛みと声の出しづらさがあり、退院翌日の仕事は大変でした。退院後8日目ごろに痛み止めなしでほぼ通常生活となり、退院後11日目の診察で経過良好を確認しました。私の実感では「退院=完治」ではなく、手術から2週間強までが回復期間でした。
これから手術を受ける人は、入院日数だけで予定を作らず、退院後の休養、柔らかい食事、声を使わない連絡方法、異常時の受診手段まで準備してください。そして、痛みや出血を体験談だけで判断せず、自分を診ている医師と病院の説明を最優先してください。
詳しい入院1日目からの記録は扁桃摘出手術の体験談、手術を後悔したかは関連記事でまとめています。
参考にした一般情報: 順天堂医院「口蓋扁桃摘出術」、日本医科大学「口蓋扁桃摘出術 退院後の生活について」、日本頭頸部外科学会誌「口蓋扁桃摘出術の術後出血の検討」。

